目次
FXってどんなもの?
FXはネット上の窓口で取引する投資の一つ
FX取引はFX取引会社を通じて行います。
FX取引会社とは、ネットFX取引証券の「窓口」のことです。
銀行とは何が違うの?
銀行は、預金者のお金や企業や個人に貸すことにより利益を得て、一部を利息で預金者に還元します。一歩のFX取引では、取引会社が投資家から証拠金と呼ばれる担保を預かり、注文を行うことによって手数料で利益を得ています。
預かったお金の投資・運用という点で、FX取引会社は銀行とは根本的に違います。
FXで投資したお金(口座に入れたお金)は、全て投資家自身の意向で動かします。その為の指示が「売買注文」になります。
注文は、取引会社を通じてインターバンクという市場に出されます。これは銀行どうしで取引を行う市場のことで、土日・祝日(各国の祝日)を除いて、毎日24時間取引されているのが特徴です。
インターバンクとは…銀行や証券会社などが取引する世界最大の市場で、国内の金融機関を相手に外貨の取引も行われています。常にどこかの金融機関が参加している為「眠らない市場」とも言われています。
価格が下がっても利益が出せるFX
需給バランスで動くシンプルな仕組みです。
為替相場は、一般的にものやサービスの値段と同じで、ある通貨を売りたい「売り手」と、買いたい「買い手」の需給バランスによって動き、決定されています。この価格を為替レートといいます。
需要が増えれば価格は上昇し、減れば価格は下落します。
後、FXが人気を集めるもう一つの理由がは、「買い」と「売り」の両方から取引を始められることです。
外貨預金の選択肢では…現在値から「買い」注文から始め「売り」注文によって利益(損失)を確定させる。
FX取引の選択肢では…現在値から「買い」又「売り」からでも可能です。値下がりが予測できる場面でも取引に参加できるのです。
FXの利益はどうやって計算するのか?
為替の変動によって、売買時に損益が発生します。
FXの取引の利益は2種類に分けるころができます。
一つ目は、「キャピタルゲイン」です。
→例えば、1ドル=100円で買い、110円で売れれば、取引量に応じて10円分の差が「キャピタルゲイン」です。
ただし、思惑が外れた場合には損失が発生します。これを「キャピタルロス」といいます。
二つ目は、「スワップポイント」です。
→保有する通貨に対して発生する利息のことです。通貨によって差があります。円の利息より高い
場合は、保有期間の応じて「スワップポイント」も増えます。逆にその反対の「マイナススワップポイント」も発生します。
FXの損益計算には3つの数字を押さえる!
- キャピタルゲイン(ロス)
- スワップポイント
- スプレッド(FX会社の手数料)
キャピタルゲイン+スワップポイントースワップポイント=利益/損失
レバレッジを賭けると儲かるの?
FX最大の魅力がレバレッジ!!
レバレッジとは…日本語で「てこ」を意味します。
FX取引では、証拠金をもとにして、最大25倍もの金額に相当する売買を行うことができます。
例えば、FX会社の証拠金が10万円だとすると、10万円の資金で最大250万円分のドルを買うことができます。
リターンが大きいほどリスクも大きくなります
レバレッジを賭けておおきなリターンを狙えるのがFXの魅力です。ただし、為替差益(リターン)と為替差損(リスク)は表裏一体であるため、レバレッジ効果を高めて為替差益が狙える分、為替差損が発生する可能性も大きくなります!!
レバレッジ 10万円 1000ドル 1ドル101円にアップ→1000円の利益
1倍 1ドル99円にダウン→1000円の損失
レバレッジ 10万円 1万ドル 1ドル101円にアップ→1万円の利益
10倍 1ドル99円にダウン→1万円の損失
レバレッジとは
- 手持ちの金額以上の取引ができる
- レバレッジの幅は最大で25倍
- リターンも大きくなるがリスクも大きくなる
スワップポイントってなんのこと?
2国間の金利差が利益になります。
FX取引には、キャピタルゲインのほかにもう一つ「スワップポイント」という収入源があります。
「2種類の通貨を交換したときに生じる金利差」を指し、取引を続ける日数に応じてポイントが発生します。
定期預金のように決まった期間保有する必要はなく、FXは1日単位で保有した日数分だけスワップポイントが得られます。
スワップポイント×保有日数×保有量=スワップポイントによる利益
円の金利の低さがFXでは有利に動きます
スワップポイントは、円とのペアで外貨を保有する人(買いエントリー)にとって大きな収入源となります。
2024年1月現在日本の金利は-0.1%でどの外貨よりも低水準。
その為、FXで外貨を買い保有するだけで、その間ずっとスワップポイントを受け取ることができるのです。
スワップポイントは日々微妙に変化し、金利差によって大きくかわります。また、FX会社によっても差があるので、細かく比較すことも大切です。
注意ポイント
注意が必要なのは、外貨を売って取引する時です。この場合は、取引している日数分(売った通貨を買い戻すまでの期間)だけ、円と外貨の金利差を支払う必要があります。
押さえておくべきポイントは?
- 長く保有する場合はスワップポイントに注目です。
- スワップポイントは保有期間に応じて増えます。
- スワップポイントは通貨によって差があります。
スプレッドってなんのこと?
スプレッドとは実質的な手数料になります。
スプレッドとは「開き」という意味の単語で、FX会社の通貨の購入価格と売り価格の開きのことを指します。
この差額を負担するのは取引をする投資家になります。
レバレッジを大きくするほど、1回あたりの取引のスプレッドも大きくなります。
FX取引にかかる手数料は?
通貨を売買する時に注目したいのが「買う値段」と「売る値段」の差(=スプレッド)この差が小さいほど得られる利益も大きくなります。
FXにかかるコスト=スプレッド×通貨の取引量
取引金額や回数が多い人ほど注目
スプレッドはFX会社や通貨ごとに幅があり、円との外貨のペアは「pips」という単位で表示されます。
PipsはFXの基礎用語で、最小単位のことです。米ドル/円なら、0.01円(1銭)が1pips。
FXでの価格とスプレッドの見方は?
売るときの値→Bid(ビッド)
買うときの値→Ask(アスク)
売値(Bid) 買値(Ask)
110.00 ⇒ 110.05
⇧
(スプレッド)⇒スプレッドはFX会社選びのポイントです!
スプレッドとは?
- スプレッドはFX会社の重要な収入源です。
- 取引回数が多いほど低スプレッドが有利です。
- 小さなスプレッド差が大きな負担になります。(※取引量が増えるとスプレッドも増えます。)
証拠金は何のために必要なの?
FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」といいます。
名前の通り、一定以上のお金を「担保」としてFX会社に預けて、外貨取引を行うのがFXの基本的な仕組みです。
この担保を「証拠金」といいます。
証拠金は為替レートで常に変動します!!
取引を始める為に必要な証拠金の金額は「1万通貨あたりいくら」というようにFX会社が各自で設定しています。これを「必要証拠金」といいます。
また、取引が始まると為替レートが変動し、為替差損が発生した場合、この際の利益は証拠金に加えられ、損失は取引証拠金から差し引かれます。その結果、証拠金の金額も変動します。
証拠金について重要なのが「証拠金維持率」です。
これは、取引額に対して証拠金が占める割合のことです。
ココに注意
証拠金維持率が、FX会社が決める基準を割り込んでしまうと取引が継続できなくなるので注意が必要です!
含み損により証拠金が増減
例) 証拠金5万円-含み損2.5万円
現在の証拠金残高=証拠金残高2.5万円
証拠金残高2.5万円 証拠金維持率
証拠金維持率 必要証拠金5万円 = 50%
証拠金が減ったらどうなるの?
証拠金が減ったことを知らせるアラートメールが送信されます。
簡単に言うと、このままだと強制的に決済されるので、追加入金するか、決済するかを知らせてくれるものです。
アラートメールは多くの場合、証拠金維持率が50%~70%に減った時点で、はいることになります。
アラートメールが発生した時点で…
- 一つは追加の証拠金を入金する方法
- 二つ目は決済して取引を終わらせる方法
いずれの場合も放っておくと自動的に決済されますので注意しましょう。
証拠金が減ったらどうなるの?パート2
ロスカット機能が損失の拡大を抑えます!
含み損によって証拠金が一定の基準を割り込むと、全てのポジションがその時点の為替レートで自動的に決済されます。これを「ロスカット」といいます。
ロスカットは資本を守る重要な存在です!
あくまでも「ロスカット」は資金を守る最終手段です!!
重要なのは、エントリーした時点で「損切り」の位置が明確でなければ、そもそもエントリーすることはあり得ません!!
FXでは、レバレッジによって大きな額の取引ができるので、手持ちの資金以上の損失を出してしまう可能性があります。
※株式投資とは違ってストップ高やストップ安などの仕組みがありません
ということは、損失が制限なく膨らむ可能性があるので、それを防ぐためにロスカット機能が働き、損失を証拠金以内に抑えています。
何度も言いますが、「ロスカット」はあくまでも最終手段です!!FX会社が強制的決済させる行為です!!
重要なのは、これからFXを始めるにあたって、「証拠金」に対して、1回のトレードで自分が取れる損失はいくらなのか?を計算し、優位性の高い所でトレードを実行した結果、まず損失を限定するところから始めていきましょう!!
※相場において私たちができることは、「損失を限定させる」ことだけです!!
例えば【DMM FX】のロスカットルール
証拠金維持率をどの程度下回ったときにロスカットされるかはFX会社によってさまざまです。
【DMM FX】では、証拠金維持率が50%以下になるとロスカットルールが発動し、保有しているすべてのポジションが強制決済されます。ロスカットは事前の通知なく執行されますが、証拠金維持率が70%を下回るとアラートメールが送信されます。
アラートメールは1営業日につき1度限り送信されます。
- 上記の図は一例です。相場の状況によっては、証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があります。
- 証拠金維持率は、(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100で算出されます。
ロスカットを回避するには?
- 取引口座に入金する
- 保有ポジションを一部決済する
考え方としては、「ロスカット」にならないように「資金管理」の徹底をし、
損失を限定させるトレード戦略を立てた上で、優位性のあるところのみトレードをすることが重要です!!
少しはイメージ出来ましたか?